「Not for me」という言葉がある。
この意味は
自分が楽しめなかった作品に対して「クソ」と言うと、「他の人も低い評価をするような作品だ」という意味で解されることがある。これに対し、「not for me」は視点が「私」に限定されている。なぜ他の人がその作品を好むのかという点は理解しつつも、それでも「自分には合わない」ことを示す言葉として使われることが多い。
というボードゲーム界隈でよく使われる言葉らしい。
英語圏でも
英語では「Not for me」(残念ながら俺には合わなかったがあんたにとっては素晴らしい作品なんだな!)という言い方
としても使われるらしい。
この言葉を今日知って「とても良い言葉」と思ったんですよね。
ゲームでもアニメでも食事でも音楽でも、自分の感覚として「あまり好きではないな」とい思うのは絶対ある。
そういう物に対して
「このゲームはクソだな!」
「このアニメはつまらな過ぎる」
「この食事はマズイ。」
「この音楽は聴いてられない。全然良くない」
みたいな表現もありえる。
それを
Not for me(私には合わなかったよ)
を使うだけで印象は変わる。
「このゲームは私には合わなかった」
「このアニメは私には合わなかった」
「この食事は私には合わなかった」
「この音楽は私には合わなかった」
これを見れば・聞けば「あ~、あなたには合わなかったんだね~」と言う感想のみ。
これってめちゃくちゃ大事なものだと思う。
趣味の分野においては「つまらない」という感想は絶対ある。けど受けて側は「個人の感想」「その人の感性」にほとんど配慮せずに受け取る。
好きな作品だった「俺の好きな作品をつまらないと言っているな!?ケチをつけるな!」という人も少なくない。
つまらないという人はだいたいが「(自分の感性・好き嫌いの尺度では)つまらない(と判断した)」だと思うし。
飲み物のビールを飲んで「うわ~、マズイ。これ飲めない」と言っても「ビールは好き嫌いあるもんね」「大人になったら飲めるようになるかもね」とかだいたいの人が思うのに趣味の世界ではガチギレするのもある。
それが「私には合わなかったよ」が広まれば理解度も深まるのにな。
「鬼滅の刃は私には合わなかったな~」と言うのと
「鬼滅の刃はつまらなかった」では印象変わるし。
何事にも Not for me(私には合わなかったよ) ですよ。
誰かがマイナス面の事言ってても「あの人にとってはNot for me(私には合わなかったよ)なんだな」だし。
自分とは逆の評価をしても「あの人にとってはNot for me(私には合わなかったよ)なんだな」なんだよね。
Not for me(私には合わなかったよ)という素敵な考えの言葉が広がればいいのにね。