先日「帰りにご飯食べて帰りたいな。」と思い、久しぶりに最寄り駅にある餃子の王将という飲食店に行った。
正直、「あれ?こんなもんだっけ?」と満足には至らなかったけど、お店のことを考えて「狙うべきターゲット・顧客層と自分の立ち位置。 」を知る良いきっかけになった。
餃子の王将の話が多いけど、生存戦略として読んで欲しい。
最終的に「他人と同じことをして勝負するのも大事だが、勝負に発展しないジャンルで勝負するのも大事だ。」と考えるようになった。
最初は餃子の王将を批判してしまうけど、個人の価値観や舌の好みとして軽く読み進めてください。
というか前半はぶっちゃけ必要ありません!次に進んでください!
餃子の王将の天津飯セット
ここでは餃子の王将の不満点をぶちまけるぜー!
まずどのお店にしようか考えた時に他のお店も考えたけど、そこまで高くないお店がいいなと思った。
そして「餃子の王将ならたしか500円くらいでセットがあった気がする。たしか餃子セット安かったはず。」と思い行った。
お店に入るメニューを見る。
餃子セットが540円。
だが!!
餃子が6個だ!!
これじゃお腹膨れない~。
他のセットを見ると800~900円。
マジかよ!!
ま~、今回は値段気にせずお腹いっぱいになって食べたいもの食べるか~。
というわけで天津飯セットを注文。
セットで980円くらい。
ほほ~、おいしそうやないか。
・・・
あれ?天津飯、味めっちゃ薄くない??
唐揚げ・・・味ついて無くない?
餃子・・・まぁまぁ。
・・・
色々食べながら
よく食べてる冷凍食品の方が美味しいのでは?
と考えてしまった。
最近の冷凍食品は進化しすぎていてマジで美味しい。
さらに冷凍食品の方が安い。
レンジでチンすれば済む。
簡単で手早く完成だ。
ここで
餃子の王将さんはなんで生き残れているんだろう?
と考えた。
餃子の王将は値段が安いわけでもなく、味も最高級ではない
餃子の王将について考えてみる。
ここでは餃子の王将について書くけど全てのことに言えることだと思ってほしい。
値段について
餃子の王将は多店舗と比べても値段がめちゃくちゃ安いわけではない。
近くに吉野家があるけど、牛丼一杯並で税込み387円。
個人的に牛丼の方が味も満足度も高く好きだ。
他にもサイゼリアも近くにあるし、ガストもパスタの五右衛門もある。
色々ある中でも最安値でもなく、まずまずの値段。
味について
これは人それぞれ味覚が違うので一概には言えないけど、僕は普通、もしくは普通よりちょい下だと思った。
手放しで「美味い!!!」とは言えなかった。
前述のとおり冷凍食品の方が美味しいと思った。(しかも安い)
餃子も唐揚げも冷凍の方が美味しい。
(これらは個人的に好き)
味覚は人それぞれだけど、味もトップというわけではない。
それなのに、なぜ生き残っているのかな?と気になった。
餃子の王将のお店にいたお客さんの種類・
お店に行った時間は17~18時の少し早い時間。
周りを見渡すとちょっと納得した。
客層は
が多かった。
時間が早いのとコロナ過なので色々あると思うけど、行ったときはこの客層。
少し時間が遅くなれば家族が多くなるはず。
餃子の王将のお店の需要
ある一定の時間帯のみを見ただけだけど、年配のご夫婦、一人でのサラリーマンの客層を見てお店の重要を考えてみた。
年配のご夫婦にとっての需要
一人でのサラリーマン
などかと考える。
餃子の王将の立ち位置と選ばれる理由
外食は当然として注文すれば食事が届くという強みがある。
「食事を作りたくない・楽したい」は外食したいというかなり大きい要素。
それなら他の飲食店も同じだけど、餃子の王将が選ばれるのは、やはり餃子だと思う。
正確には「中華料理店」。
餃子の王将の立ち位置は「街の中華屋さん」だと思う。
最寄り駅の近くにはメニュー豊富な中華料理を出すお店はほぼない。
ラーメン店はあるけど、そこで出すのは基本ラーメンでラーメンが一杯で800~900円だ。
その点餃子の王将はメニュー豊富で値段も1品500円からとある。サイドメニューは別。
「中華料理を食べるなら餃子の王将!」という考えが街にはあるはず。
家でも作れるのメニューも多いけど、面倒な時で中華料理を食べたいなら王将を選ぶ。というかそこしかない。
中華料理を食べたいなら自分で作るか王将に行くしかない。
ビールも外で飲みたければ居酒屋・・・でもそこまでガッツリじゃないんだよな・・・じゃあ、王将でビールと餃子で1000円以下で抑えるか・・・ともなりやすい。
他に中華料理を食べる場所が無い限りは生き残れる。
何で一番になるか。狙うべきターゲット・顧客層と自分の立ち位置。
ここまで餃子の王将について書いてみたが、これは何にでも置き換えることができる。
決して多くの面で一番になる必要はないが、1つのことで一番に慣れれば十分に重要があり生き残れる。
大きなファクターで一番を取ろうとするとやりがいはあるけど大変。
でも、小さいファクターで一番を取っていれば選ぶしかなくなる。
「〇〇をするなら△△だよね!」と思われれば需要が生まれる。
餃子の王将で言えば認知度が抜群という効果で
「中華料理を食べるなら餃子の王将!」
「他に中華料理を食べる場所がないから餃子の王将!」
という考えを植え付けた点が強い。
その地域では中華料理というお店では一番という強み。
他人と同じことをして勝負するのも大事だが、勝負に発展しないジャンルで勝負するのも大事
餃子の王将を見て
他人と同じことをして勝負するのも大事だが、勝負に発展しないジャンルで勝負するのも大事だ。
と感じた。
地域での勝負がある場合はこの戦略はかなり強い。
地域差のないネットなどを考えると少し大変だが、それでも勝負に発展しないジャンルで勝負するのは大事だ。
人数の多い場所でバチバチに対戦して勝ち上がるか
誰も人のいない場所でさりげなく勝利するか
戦わずして勝つ
これはまさに孫子の兵法と同じ考えである。
「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」
意味:百回戦って百回勝つのが最善ではない。戦わずして勝のが最善である
需要と供給、狙うターゲット・顧客、立ち位置と武器。
様々なことを考えた餃子の王将でした。
まさか餃子の王将から孫氏の兵法に繋がるとは思わなかった。
自分のビジネスも色々と考える良いきっかけとなりました。