先日Twitterにて見て面白いと思ったことがある。
どのスポーツでも勉強でもなんでもYoutubeのおかげで格段に進化している
けんだまのチャンピオンも「最近は子供も素晴らしく上手い。どうやってうまくなったかと聞くとYoutubeで見て練習したという子が多いんです」という。
今まではそこまで大きくないコミュニティでは技術の伝達も隅々まではいかないため全体のレベルの底上げはあまりできていなかったがYoutubeのおかげで誰でも最先端の技術を学び上手くなれる
というようなことを言っている人がいた。
たしかに。言いたいことはとてつもなくわかる。
音楽でも同じようなことが言える。
Youtubeでレッスン系の動画が増え誰でも気軽に見られる。
SNSで素晴らしい方々が動画をUPして刺激になり切磋琢磨しあう。
この流れのおかげでみんな凄まじく上手い。
難しい曲のコピーもさらりとやってしまう。
「10代だから」「高校生だから」など口が裂けても言えないくらい技術的に上手い若い人は多い。(もちろん大人もね)
昔から上手い人がいて難しい曲のコピーをしていた。
自分の知りうる範囲で「あの人はマジでスゴイ。ヤバイ」という状態。
今ではコミュニティが全世界となったため「ヤバイ人」がたくさんいる。
上手くなりやすく、難しい曲も解説がありコピーしやすい。
技術は格段に早く上がる。
上達速度が超速くなった。
・・・
で、これで気をつけなきゃいけないな~と思うことがあるんですよ。
技術が上達して、難しい曲がコピーできるようになるのは素晴らしい。
でも、だからどうした という話でもある。
・・・まぁ怒らず聞いてね。
これは自分の過去を言っていることでもあるから。
ぶっちゃけ難しい曲を弾けてもまだ自分は「何者でもない」状態。
難しい曲を弾ける人は探せば世界にごまんといるわけなんですよね~。
Youtubeで曲名検索すれば10名くらいは演奏している人はいるんじゃないかな。
そうなると「コピーした1人」でしかないんですよね。
なので、最初はコピーは良い。目標になるしテクニックを身につける最高の教材となる。
でも目指すべきはそこではなく「何者になるか」だと思う。
※趣味でやるなら別。音楽で何かをしたい・残したい人限定の話。
難しいよね。何者かになるって。
結局何者にもならない場合もあるし。
俺は昔から「何者かになりたい」という想いがあるようなのでこんな考えになってしまうんだろうけど、何かになりたければ上手くなるとは別の道を歩まないといけないんだろうな~って思う。
特に長期スパンで考えると「Aという難しい曲を演奏できた」なんて役に立たなくなる。
5年後・10年後に「あなた何できるの?」と言われて自分のできること・自分の強みを言えるかっていう。
「Aっていう曲弾けます(今は1万人くらい弾ける内の1人だけど)」じゃあ強みにもならない。
難しい曲を弾くことや技術のレベルアップは大賛成。大いにやるべき。
だけど、自分っていうのも探して確立しようとしないと「なんかある程度弾ける上手い人」にしかならない。それでもいいんだけど。
時間を費やした先に何があるかを考えると進む道は分かりやすいかも。
どのスポーツでも勉強でもなんでもYoutubeのおかげで格段に進化している
今は誰でも上達しやすい環境にある。
良いことだけど抜かされる可能性も上がった。
競い合う部分で勝負していたらキリがない。
何者かになれれば勝負しやすい世界。
「あなたは何者になるのか」
「何者になりたいのか」
そこを考えながら進んでいきたいよね。
・・・
そんなことを思った。
っていうお話でした。