ダイソー矢野博丈の役に立つ言葉。 経営の方法。

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「ダイソー矢野会長「自分は不運、こんな会社すぐ潰れる」と疑い続けた弱気人生」という記事を読んで気になった文章を抜粋しました。

 もっとも銀行によく言われたのは、「100円で経済活動なんてできないよ、矢野さん」。100円玉ばっかり集めても大した規模にはならないだろうと言うのだ。

「でも、電電公社(現NTT)は10円じゃないですか」と反論してみるのだが、「公衆電話は全国に数え切れないほどあるし、万人が使うから溜まったらすごい額なんだ。何より仕入れがない。その点、矢野さんの商売は、100円以内で仕入れて、場所代まで払って、その利益から人件費やら家賃やら出すとなると、そりゃ難しいよ」と。

なぜ大手が入ってきても負けなかったかというと、大手が決してやらないことを、われわれはやったからだ。大手は在庫というものを嫌う。しかし、売る自信さえあれば在庫は宝の山だ。そこで例えば、1つの商品を開発し、仕入れる際には必ず100万個という単位にした。そこまでの規模だと作れるメーカーも限られ、他社の発注を受けることはできない。いい商品をそれだけ大量に確保するということが、そのまま強みになる。

 現在ダイソーは、国内には3150店舗、2001年から海外展開を始め、国外には26ヵ国に1900店ある。店舗の拡大とともに、取り扱う商品の規模が大きくなっていった。

 たとえばネクタイの販売数は年間200万本である。3秒に1本売れている計算になる。ポリエステルの品質が上がってきてシルクと遜色ないレベルになっているので、100円のネクタイといってもバカにできない。ネクタイ専門店を含め、どんな店よりネクタイを売っているのがダイソーだ。

 この規模が、われわれの大きな強みとなっている。なにしろ、国内外に約5000店あるのだ。メーカーにしてみると、各店で1日5個売れる商品をダイソーに持ち込めば、毎日2万5000個売れる計算になる。年間を通せば900万個だ。となれば、どのメーカーもなんとか工夫して原価を抑えて持ってくる。利益が仮に1円でも、1年間で900万円、2円なら1800万円になるからだ。

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