イングヴェイのコピーをする人は上手すぎて丁寧すぎるのはスゴイけど、本人とはちょっと違うよねと思う話。

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最近イングヴェイの演奏を聴いたり動画を見たりします。

正直イングヴェイはコピーするのも聴くのも避けてきたくらいのアーティスト。
それは嫌い・・・ではなく、

「彼の魅力でファンになってしまう可能性が高く、ファンになったらたくさんのインギーフォロワーのようなプレイになってしまう」

と思ったから。

「お前それまんまインギーじゃん」ていうプレイはしたくなかったから。
そうなるのが怖かったから。

で、そうならなくなった今聞いてると「こりゃ凄まじいな~。」と思うんですね。
マジでカッコイイ。

イングヴェイは偉大だからコピーする人もたくさんいます。

色々見てもなんか違うな~という印象を持つのが多かったんですよね。

先に書くと僕は弾く気も弾ける気もしないのでコピーしているだけでも尊敬しています。

※ここで書くことは「こう思った」というので批判する気は特にないです。

目次

Far Beyond The Sun / Yngwie Malmsteen

本人が弾く曲。アルバム内の曲「Far Beyond The Sun 」。

Yngwie Malmsteen – Far Beyond The Sun HD

教則ビデオでの演奏

Yngwie Malmsteen – Far Beyond the Sun LIVE

実際のライブ。

お次は個人的に超尊敬して上手すぎると思っているギタリストさん「Kelly SIMONZ ケリーサイモン」さんのコピー。

Kelly SIMONZ plays Far Beyond The Sun (Yngwie Malmsteen)

動画解説

バーデスデーライブに向けて今回のセミナーは84年当時のイングヴェイのサウンドを完全再現!セミナーという形でお送りいたしました。

Fender Japan Yngwie Signature Model、DOD250(Gray)オリジナル、そしてマーシャル1987リイシューに1960BXキャビと決して全てがヴィンテージではありませんが、ご覧のようにこのセッティングでSM57を立ててZOOMのMTRでレコーディングした音を先ほどカラオケとミックスしてみました。

いや~結構出てますよね、雰囲気が・・どうしてもアナログテープでのレコーディングとは違いますがとても雰囲気が出せたと思います。

「84年当時のイングヴェイのサウンド」がそこまでわかってはいないのでここで書くことは見当違いの可能性が多いにあるけど・・・

いや~、めちゃくちゃ上手いですよね。
ケリーさんは最強クラスのテクニックを持っていると思っています。

さらにライブ演奏でこのクオリティも異常。

でも気になることがある。

イングヴェイをコピーする人は上手すぎる・丁寧すぎる

いろんな人のコピーを見るとコピーする人は

みんな超絶上手い!

僕自身はコピーしたことないのでよく弾けるな~と思う。

というか多分イングヴェイ本人よりも上手い人もかなりいる。
ケリーさんも確実にイングヴェイよりも上手くて安定している気がする。

でも、みんな

丁寧すぎる

とも思うんですよね。

丁寧で落ち着いてる上手さの感じ。

これは悪く言うのではなく、むしろプレイヤーとしては最高の誉め言葉。

ただ聴くたびに「イングヴェイっぽいのとは違うな~」と思うんですよね。

イングヴェイっぽさ とは

ここで書くのはなんとなく「インギーってこんな感じだよな~」と思ってるのを書きますね。

プレイが荒い

インギーって全部じゃないけど結構荒い部分ありますよね(笑)
そこってすごい重要だと思うんですよね。

荒々しさが勢いをつけてる気がする。

目標の音に向けてダッシュしてる・詰め込んでいる

これが一番強く思うことで、彼のプレイて等間隔のキレイな楽譜じゃないんですよね。
正確に採譜するとキレイじゃない。

決してリズム感が無いっていうわけではなくて、感情に左右されて揺れる。
揺れるし、とある音に向かって一気に詰め込む感がある。

上昇フレーズも「ダダダダダダダダ!!」みたいな感じで後半にギュギュギュっと詰め込む感がある。
これは採譜するのは超ムズイ部分な気がするんですよね。

一応16分音符だけど、キッチリ等間隔で弾くとちょっと違う・・・みたいな。

ここだけ聞くとリズムが雑って捉え方もできるかも。

Youtubeで同じような感想を抱く人も。
イングヴェイのコピーをする人は上手すぎて丁寧すぎるのはスゴイけど、本人とはちょっと違うよねと思う話。

耳をつんざくような音・チョーキング

あとは音質・音の録り方にもよるので全てとは言えないけど、イングヴェイのような耳をツンざくような音を出している人は結構少ない気がする。

特にチョーキングの叫び方はイングヴェイはもっと刺さる。

イングヴェイのコピーをする人は上手すぎて丁寧すぎるのはスゴイけど、本人とはちょっと違うよねと思う話。

こんな書いているけど僕は弾けないですよ。

「ちょっと違うな~」とか感じているけど「お前弾けないやん」と言われたらおっしゃる通りですとしか言えない。

僕がコピーしたとしても丁寧な方になるし、イングヴェイっぽさは絶対出せない。
だから「お前も違うやん」て言われる人になるのが目に見えてる。

逆にあそこまで本人らしさをだしてるケリーさんはヤバイなと思う。凄い。

イングヴェイは弾き方や気性や音楽の理解・バックボーンがあってのあの音や勢いなんだろうなと思うんですよね。

だから、

特徴のある人の完コピって超絶ムズイよね

って話でした。

あんなオンリーワンの存在は似せてもやっぱり違くなりますよね。

これはイングヴェイに限らず特徴のある人全部に当てはまるよな~って思った。

ちなみにケリーさんは完コピの演奏ではなくて、本人の色が出ている演奏の方が好きで超カッコイイと思っています。
強烈なテクニックもMAXまで出せて「こんな無理www」て思うレベルまでやっちゃってるから。

完コピは絶対難しいよな~。
絶対その人の色や音楽歴が滲み出ちゃうからね。

だからこそ人そぞれ違って面白いなっていうのも今回思ったことでもありました。

おしまい

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